海賊船に流れる音楽は

主にKAT-TUNの楽曲のことを書きます。

JETを分析する

 

皆様、年末そして年始をどうお過ごしでしょうか。

そろそろ2016年にリリースされたKAT-TUNの楽曲を振り返りたくなる頃なのでは…!

2016年は数が少ないながらも一曲一曲に思い出の詰まった名曲揃いで、どの曲もファンにとって忘れられない一曲になったと思いますが、その中でも私が愛してやまない「JET」について今回は取り上げたいと思います。

JETという英単語は「ジェット機」、「噴出」などの意味がありますが天文用語で「銀河系から出ている細長い尾のような物質」を意味することもあるそうで、色んな捉え方が出来て面白いなと思います。

↓こんな感じかな…?という記事を見つけました、よかったらどうぞ〜

銀河団に飲み込まれる銀河からのびる、長さ20万光年のガスの尾

 追記:jet=黒い宝石の意味もあるそうです!

そんな意味があるとは知らなかった…

いいですよね、ライブ演出の妄想が捗りますね。

 

そんな事も考えながら!年末スペシャルということで今回は「歌割り」「音域」「ハモり&コーラス」の3つに分けて分析していきます。

 

 

まずは歌割りですが、音源を聴いて確定できるところをメンバーカラーで色分けしてみました。

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(転載はおやめください)

追記:2番「LOVE&TRUTH〜」の所、線引き忘れてますが亀梨くんパートです。すみません。

この曲はコーラスの参加つまり「KAT-TUNメンバーではない方の声」が多いのが特徴で、ほぼ全体を通してコーラスが入っています。

主旋律と共に入っていることもあれば、ハモりとして入っていることもあります。メンバーの声と重なって録音されていることもあると言えば伝わりやすいかと思います。ライブなどでメンバーが歌っていなくても何かメロディーが聞こえるなあと思うときはコーラスの声を拾っているからです。

 

例えば最初の「蒼い吐息のGALAXY 果てぬ輪廻と星のLABYRINTH」では(GALAXY)と(LABYRINTH)の部分だけにコーラスが入っています。

極めて分かりにくく重なっているので特にハモりと重ねられてしまうとメンバーの声かどうか特定するのは困難です。そのためこの歌割りよりは実際にはもっと歌っているのではないかと私は思っています。

 

JETではメンバーが歌う主旋律とハモり(確定できるもの)を合わせて544音が使われており、そのうち 亀梨くんが190音、上田くんが148音、中丸くんが133音、田口くんが73音を歌っていることが分かりました。

歌割りを%にあらわすとこんな感じです。f:id:Time_4sp:20161230161139p:image

歌っているパートによって詞の数や音価(四分音符か八分音符かなど)も違うのでこの割合が正しいかというとそうは言い切れませんが単純換算でこうなります。

 

 

 次に音域です。

この曲の最低音↓ミから最高音↑レまでを低音域(↓ミ〜↓シ♭)、中音域(↓シ〜ファ♯)、高音域(ソ〜レ)の3つにほぼ均等になるように分けて調べました。

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低音域

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低音域に使われている音は544音のうちの163音、全体の30%にあたります。

その163音のうち亀梨58音、田口47音、中丸37音、上田27音です。

 

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中音域に使われている音は544音のうちの320音で全体の59%を占めています。

その320音のうち、上田125音、亀梨108音、中丸61音、田口26音です。

 

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 高音域に使われている音は544音のうちの61音で11%にあたります。

中丸35音、亀梨24音、上田2音、田口くんはこの音域は歌っていません。 

 

まとめてみるとこんな感じです。

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%を単純に並べただけなので棒の長さ(横軸)は全体の歌割りとは関係ありません、単純に色ごとに見比べて頂ければと思います。本当はグラフも歌割りと照らし合わせたかったのですが頭が足りなくてすみません…

 

 

亀梨くんはどの音域でもほぼ均等に歌っていることが分かります。全体の歌割りでもトップなのでどの音域もバランスよくカバーしていることが分かります。

田口くんは全体として見ると歌割りが少ないですが、低音域ではその安定感を生かし、中丸くんや上田くんよりも担当しているパートが多いことが見受けられます。

興味深いのは上田くんと中丸くんの割合です。いつもならば高音域を担当するイメージが多い上田くんがこの楽曲では低〜中音域にとどまっていることです。単純に高音域のパートが少ないことも要因に挙げられると思いますが、この楽曲では高音域らしい高音はほとんど中丸くんが担当しています。

 

曲のイメージや欲しい声質に合わせて、高音担当がコロコロ変わるのもKAT-TUNの強みであり面白いところかなと思いました。

※これらのグラフに使った数値は機械に頼っていないのでかなり誤差があるものと思われます。およその値として考えて頂けたらと思います。

 

 

さて、次は楽曲の事についてです。

今までの文章が堅すぎて疲れてきたのでここからはテンション上げていきます!!!!!

耳コピした楽譜を使って分析していくぜ!!

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 このリズムはイントロとAメロに使われているデッデッッデッッデッデーーってやつです。

宇宙戦争が始まった…って感じがしますよね!

この緊張したリズムが最初に鳴る事で、Bメロからサビのいわゆる4、2つ打ちが意味をなしてくる!

多分これがグルーブ感っていうんですね。

あとテンポがいい感じすぎて早くペンラを振りたい気持ちでいっぱいです。

 

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ここは迷った…上ハモはコーラスの方の声も確実に入ってるんです。特に「いのちー」らへんは上田くんっぽくなくてギリギリまで迷ってたんですが、音源聴いて上ハモがこんなに主張してくるってことはメンバーが歌ってるんだろうって思ってロバ丸ハモにしました。あともしコーラスだとしても、ライブでは絶対に歌ってほしいという意味も込めました。(!?)

 

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 インペリアルが陥落したところ。ここも下ハモは田口くんっぽいですよね…

「陥落セヨ」はエコーのせいでかなり分かりづらかったのですが、その後の「COUNT OF THE DEAD」の音と同じ音で歌っていると思います。

 

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ゆらめく〜はちょっと色間違えましたが中丸くんだけです。三度の間隔で綺麗にハモっています。 

 そうそう、この曲のハモりはかなり不協和な音も入っていて、先ほどの「DEAD or ALIVE」の所なんかはピアノで弾くとかなり汚い音だったりします。そして全体的に急発進、急降下、急旋回って感じのメロディーですよね。

 

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 ここは主旋律が田口くんだと思います。同じ音をユニゾンとして歌っているのですが上の音はもしかするとコーラスの方かもしれません。

JETの合いの手?レスポンス?もこう前のめりでいいですよね。グルーブ感。

 

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 これは完全に下ハモはコーラスだと思うのですが、単純に三度のハモりで終わらないのがよいところ。最後の「たたかって」はそれぞれ別々の動きをしています。

 

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 この後は同じか聞き取りやすい音だと思うのでこのロバ丸で最後にします。

1番はロバ丸かどうか怪しい感じでしたが、ここはロバ丸です。胸を張って完全にロバ丸です。最初の「インペリアル〜」で言い忘れたのですが、ここの主旋律はハモりをくぐり抜けるような動きをしていて、形だけ見ても非常に面白いところです。またハモりというよりはどちらも主旋律のような力強さがあり、ああ早くここのロバ丸がみたいですね、何食わぬ顔でやってのけるんでしょうね!!!

 

 

と、以上が私なりのJETの分析です。音楽的な分析しか出来ないので、歌詞のストーリーや発音の仕方やブレスなどは皆さんにお任せするところですが、音楽的な視点からだけ見てもかなり興味深いこの楽曲「JET」がぜひ広く愛されるように願っています!

 

 KAT-TUNが充電期間に入ってから、私が書いてみたいと思うことをこのブログに綴ってきましたがその度にたくさんの方に読んで頂けたことを嬉しく思います。

ここまで読んで頂けてありがとうございました!

2017年もよろしくお願いいたします。